食品衛生 社団法人広島市食品衛生協会
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毒キノコで食中毒
キノコといえば秋だけと思われがちですが、秋だけでなくほとんど一年中発生しています。
山野に生えるキノコは、食用になるとは限りません。それどころか、毒キノコを食べると悪くすれば死亡することもあります。
 
本年8月、長野県の飲食店が提供したキノコ(「ドクヤマドリ」と判明した)を食べて5人が食中毒になり、同じ8月愛知県で近くの山林で取った「ニセクロハツ」を食べた男女2人が死亡しました。また、9月に入ってから大阪府でハイキングに出かけた12人のグループが採取したキノコ(「ニセクロハツ」か「クロハツモドキ」と推定される)を天ぷらにして食べ、1人が死亡2人が入院するという事件が報道(毎日新聞)されました。
 
キノコが”食べられるか”・”食べられないか(毒キノコ)”か鑑別するのは難しく、確かな知識と経験が要求されます。知らないキノコは、食べたり人にあげないようにしましょう。
日本には、約4,500種のキノコがあるといわれています。そのうち約1,800種に名前がついていますが、内100種類が毒キノコだといわれています。
この毒キノコを食べて中毒になる事件の原因となるキノコの約70%を占めるのが”カキシメジ”、”クサウラベニタケ”、”ツキヨタケ”です。

写真提供;広島キノコ同好会