生活衛生 社団法人広島市食品衛生協会
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ネ ズ ミ
   ネズミは、不快感を与えるだけでなく、ケーブルをかじったり、サルモネラなどの食中毒菌を媒介するなど、さまざまな悪影響を与えます。
よく見るネズミ・・・・ドブネズミ、クマネズミ、ハツカネズミの3種類。
 
クマネズミ
   

天井裏など乾燥した場所にすみます。
ドブネズミよりもややスリムで小型、長い尾と大きな耳を持っています。
体長18〜20cm、体重120〜200g。
  写真 クマネズミ
ドブネズミ
   

床下、台所、下水などにすみます。
3種類の中では体が最も大きく、獰猛で大胆な活動をします。
体長20〜26cm、体重200〜400g。
  写真 ドブネズミ
ハツカネズミ
   

縁の下や壁と壁板の間等にすみます。
小型のネズミです。
体長6〜9cm、体重10〜20g。
  写真 ハツカネズミ
    (写真 社団法人ペストコントロール協会提供)
■ネズミの予防・駆除のポイント

(1)ネズミのすみにくい環境をつくる。
 ・えさを与えない…食べ物、生ゴミなどを放置しないようにしましょう。
 ・巣をつくる場所を与えない…隠れ場所、巣場所となる物陰をできるだけ
                  少なくしましょう。
 ・進入路をふさぐ…下水溝や壁穴などネズミの出入口をふさぎましょう。

(2)ネズミを捕獲する。
 ○捕獲器を物陰やラットサインのある場所へ設置しましょう。
   ≪ラットサインとは、ネズミの通路にできた体の脂と汚れの跡です≫
 ・生捕りカゴ(内部にえさを付けて誘い込むわな)
 ・パチンコ(厚手の板にバネがついているもので、えさに引き寄せられた
        ネズミを挟むわな)
 ○幼児が手足を挟まれないよう注意しましょう。
 ・粘着シート(厚紙上にとりもちが処理されたわな)

(3)殺そ剤により駆除する。
 ・毎日減った量だけ補充し、食べなくなるまで継続します。
 ・物陰に置き、夜仕掛けて朝取り除きましょう。
 ・人間や家畜には、有害ですので、使用ならびに保存には十分に注意し、万一誤飲し 
  たときは吐き出させ、ただちに医師の診察を受けてください。
 ・被害の多い食品と混合するなどして、摂食を高めるとよいでしょう。
 ・急性殺そ剤では3〜5日、抗凝血性殺そ剤では7〜10日間は配置しましょう。

■殺そ剤の種類

急性殺そ剤(成分:シリロシド、ノルボルマイド)
 1日摂食で効果あり。1〜2日以内で致死する。
 誤食の際の毒性が高く、死んだネズミをペットなどが食べた場合に二次的な事故の可
 能性がある。

抗凝血性殺そ剤(成分:ワルファリン、クマテトラリル)
 数回摂食しないと効果が現れにくい。致死までに数日かかる。

イラスト