生活衛生 社団法人広島市食品衛生協会
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ホルムアルデヒド
■新しいタンスなどの家具から、刺激臭がして、服がチカチカしたり、ツーンとした感じを受けたことはありませんか?
 新しいタンスなどの家具から、使用した接着剤のホルムアルデヒドが放出し、刺激臭を感じることがあります。ホルムアルデヒドは水によく溶けるので、梅雨時期などは、特に臭気がひどくなります。
 ホルムアルデヒドのにおいをとるためには、お湯でしぼったぞうきんで拭いてから、風通しのよいところで引出を全部開けて乾かすと効果があります。また、日ごろから部屋やタンスの換気をよくすることが大切です。

ホルムアルデヒドは、強い刺激のある気体で、水に溶けやすく、水溶液は消毒剤や防腐剤に使われるほかに、樹脂の原料にもなります。
これらの樹脂は、住宅建材や家具の接着剤、塗料、衣料品の防しわ、防縮などの加工にも広く利用されます。

■新しいパジャマや下着を着たときに、体に湿疹ができたり、かゆみが出たりしたことはありませんか?
 衣類にホルムアルデヒドが残留していると、皮膚に炎症を起こしたり、粘膜に刺激を与えることがあります。新しいパジャマや下着は、まず、洗ってから着るとよいでしょう。
 またホルムアルデヒドは、空気や水蒸気を通じて他のものに吸収されやすい性質を持っています。ホルムアルデヒド臭のするタンス類に衣類を入れたり、ほかのホルムアルデヒドを含む衣料品といっしょにしておくと汚染されるので、注意が必要です。特に乳幼児は肌が敏感なので気をつけましょう。ビニール袋に入れておくと汚染が防げます。

乳幼児用(生後24ヵ月以下)の繊維製品はホルムアルデヒドを含まないように定められています。繊維製品には、おしめ、おしめカバー、よだれかけ、くつ下、寝具も含まれます。