生活衛生 社団法人広島市食品衛生協会
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住まいと科学物質
   最近、住宅の購入、リフォームを行った際に、その建材や内装材から発生する化学物質が原因と見られる健康被害、いわゆる「シックハウス症候群」や「化学物質過敏症」が生じています。
 住宅の建築時、リフォームに際しては、適切な材料選択や、換気・通風への配慮が必要です。

住宅建築の基本・・・・ 適切な材料を選択しましょう!換気をしましょう!
  ●建材や内装材は、化学物質の放出が少ないものを選択しましょう。
●設計施行に際しては、通気・換気に配慮し、間取りや窓の配置を工夫しましょう。
●新築やリフォームした建物はよく通気し、十分に換気をしましょう。

■建材・施工材の選択に配慮しましょう!
 室内の空気への影響が大きい内装仕上げ材、内装下地材などについては、含有成分やその建材・施工材に関する規格(JIS、JASなど)を参考にし、ホルムアルデヒドの放出量や有機溶剤成分が少ないものを選択するとよいでしょう。

知っていますか
日本農林規格(JAS)では、普通合板、特殊合板等について、ホルムアルデヒドの放出量に関し、Fc0、Fc1、Fc2の3段階の等級が定められています。Fc0からの放出量がもっとも少なく、Fc1がこれに次ぎます。 画像 JASに基づく表示の例
JASに基づく表示の例
日本工業規格(JIS)では、MDF(中密度繊維版)やパーティクボードについてホルムアルデヒドの放出量に関しE0、E1、E2の3段階の等級が定められています。E0からの放出量が最も少なく、E1がこれに次ぎます。
画像 JISに基づく表示の例
JISに基づく表示の例
壁紙については日本工業規格があります。また壁装材料協会がISM(生活環境の安全に配慮したインテリア材料に関するガイドライン)として自主基準を設けています。 画像 ISMマーク
ISMマーク

■通気換気に配慮し、間取りや窓の配置を工夫しましょう!
 施計施工時には、風による空気の流れをより効果的に活用できるような間取りや窓の配置に工夫し、適切な位置に換気口・換気設備を設けるとよいでしょう。

■通気性をよくし、十分に換気をしましょう。
 新築やリフォームした建物は、入居までの間に十分換気を行いましょう。
 また、入居後も通気性をよくし、十分な換気を心がけるとよいでしょう。
 

ホルムアルデヒド等の室内濃度の指針値が定められています。
  指針値 発生源
ホルムアルデヒド 100μg/m3以下
(0.08ppm)
接着剤、防カビ剤
トルエン 260μg/m3以下
(0.07ppm)
洗剤,ラッカー、塗料
接着剤
キシレン 870μg/m3以下
(0.20ppm)
塗料、芳香剤
油性マーカー、のり
パラジクロロベンゼン 240μg/m3以下
(0.04ppm)
防虫剤、防臭剤
エチルベンゼン 3800μg/m3以下
接着剤、塗料
スチレン 220μg/m3以下
発泡スチロール
クロルピリホス 1μg/m3以下 殺虫剤
フタル酸ジ-n-ブチル 220μg/m3以下
ラッカー、接着剤

また、複数の化学物質で空気が汚染されたり、規制がない代替物質を使用することで新たな健康被害が起きることを防ぐため、総揮発性有機化合物(TVOC)の暫定目標値も策定されました。
400μg/m3以下
   
総揮発性有機化合物
(TVOC)
室内空気中には、トルエン、キシレンなどの100種類以上の揮発性有機化合物(VOC)が存在します。その発生源は、建材、ビニル壁紙、断熱材、畳、防蟻剤などありとあらゆるものが考えられます。TVOCの暫定目標値は、VOCによる室内空気の汚れの指標として導入されました。